当社は、江戸時代末期に、大工の棟梁として本家より分家した安井武右衛門（天保２年～明治３６年）をもって

初代とし、現社長 安井久登は５代目である。
本家（向日市上植野町）は代々宮大工・棟梁の家系で、寛文年間まで確実に遡ることができ、京都御所をはじめとして、向日神社、大原野神社、善峰寺、十輪寺、金蔵寺その他京都及び西ノ丘地方一帯の社寺を数多く手掛けていた。
分家以後（本家はその後廃業、分家が家業の建築業を引継いでいる）、庁舎・学校建築としては、向日町役場、菱川村役場、向陽小学校、長法寺小学校、神川小学校、明徳女学校、西山女学校、西山短期大学、向陽幼稚園等を新築。
社寺建築としては、明治以来、総本山光明寺御用達として諸堂の新築、修理を担当、本堂（御影堂）修復、阿弥陀堂修復、位はい堂改修をはじめ、小書院新築、大書院修復、薬医門修復その他を施工。
また、正楽寺本堂、庫裡、山門、法道寺庫裡、長福寺本堂、庫裡、金泉寺庫裡、書院、十念寺庫裡、安養寺庫裡、

安楽寺鐘楼、長講堂法皇殿等を新築。長講堂山門、修学院林丘寺東屋、明王院本堂、庫裡等を修復。
数寄屋建築では、安養寺茶室、誓弘寺茶室、長講堂茶室・待合、御香宮神社茶室等を新築、
そして一般建築も手掛けながら今日にいたっている。
なお昭和４４年、京都府より創業１００年をこえる老舗として、知事表彰をうける。